じょうげんちゅう
常元虫
国内
未確認生物
- どんな話か
- 処刑された無頼の男を葬った塚に、人を縛りつけた姿の虫が毎年湧き、蝶になって消えたという。
- 細部
- 別保の里には常元やしきと俗に呼ばれる家があり、そこに住む者は必ず災いに遭うと噂された。由来を尋ねると、蒲生家に仕えていた南蛇井源太左衛門という乱暴者が各地で悪事を働いた末、故郷へ戻って髪を落とし常元と名乗ったのだという。慶長五年、過去の罪を問われて捕らえられた常元は屋敷の柿の木につながれ、ついに首を打たれた。骸を木のもとへ葬ってから数日後、顔かたちを備えて人を縛りつけたような奇怪な虫が塚に湧き、以後も年ごとに数多く現れては蝶へ姿を変えて消えた。人々はこれを常元虫と呼んだ。
- 広まり方
- 1974年刊の『日本随筆大成』第二期、山崎美成『三養雑記』が伝える。
- 地域
- 滋賀県大津市
- 年代
- 慶長年間
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ