しずおかのしちいれじぞうのむこく
静岡の質入れ地蔵の夢告
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 質入れされた地蔵が夢枕に立って引き取りを求めたり、蹴られた地蔵の祟りで博打に勝てなくなったりする逸話が伝わる。
- 細部
静岡の地蔵にまつわる話として、二つの逸話が伝えられている。ひとつは、ある寺の住職が江戸で地蔵尊の開帳を行ったものの人気が出ず、大きな損失を出してしまい、やむなくその地蔵を質屋へ入れて路銀にしたという話である。その後、入江町に住むある人物の夢にこの地蔵が現れ、自分を引き取ってほしいと頼んだ。すると、その地蔵を乗せた船の進みが急に速くなったのだという。もうひとつは、勝負に負けて悔しさのあまり、道でつまずいた石を地面にたたきつけた博徒の話である。
その夜、夢枕に地蔵が立ち「なぜ自分に石をぶつけたのか」と咎めた。目を覚まして掘り返してみると、そこから地蔵が出てきたため、丁重に供養したところ、それ以降は勝負に負けなくなったと伝えられている。
- 広まり方
- 『土の鈴』1922年・1923年掲載、法月俊郎「お地蔵さまの話」に記録がある。
- 地域
- 静岡県静岡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ