じゃたいさつきひめ
蛇体さつき姫
国内
未確認生物
- どんな話か
- 南朝の落人の娘さつき姫が十七の夏に池で行方知れずとなり、供養の最中に蛇の姿で現れて池から富士川へ消えたという。
- 細部
- 南朝方について落ちのびた武士、吉野某がこの地の奥にひそんで暮らすうち、村の長をつとめる家の娘とのあいだにできた子がさつき姫と名づけられた。姫が十七歳を迎えた夏、供の者を二、三人つけて村はずれの池のほとりへ出したところ、姫はそのまま行方が知れなくなってしまう。村中総出で捜しても手がかりはなく、途方に暮れた末に大勢の僧を呼んで池のほとりで施餓鬼の法要を営んだ。ところが読経がまだ終わらないうちに、どこからともなく姫が姿を見せ、母に先立つ不孝を詫びながら蛇の姿に変じて元の池へと消えていった。その直後、雷が鳴り豪雨とともに山が崩れて池は溢れ、蛇と化した姫は福士川を下って富士川のかなたへと去ったと伝えられている。
- 広まり方
- 1961年の『甲斐路』掲載、竹川義德「甲州の伝説3 富士川」に記録されている。
- 地域
- 山梨県南部町
- 年代
- 南北朝時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ