まつもとのいずなつきとごふのいのり
松本のイズナ憑きと護符の祈り
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 人にも家にも取りつくとされた憑き物で、奇行や大食を示す者を祈とうで正したという。
- 細部
- この土地ではイズナに取りつかれると人柄が一変すると考えられていた。意味の通らない言葉を口走り、際限なく食べ、周囲もはばからぬふるまいに及ぶ。人間らしからぬ身ごなしを見せる者もいたという。引き離す手段は身体への刺激と信仰の二つの面にわたり、打つ、生の松葉をくすべて煙を当てる、耳元で怒鳴りつけるといった荒い方法が取られた。ホーゲンサマと呼ばれる祈とう師が大声で呼びかけることもあり、法印や御嶽行者に依頼して祈とうを受け、当人の気づかない場所に護符を貼っておく例もあった。イズナは個人だけでなく家そのものに憑くとも語られている。
- 広まり方
- 1989年刊の『長野県史 民俗編 中信地方 仕事と行事』第9編民間信仰の祈とう師の節にある、つきものの記録による。
- 地域
- 長野県松本市
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ