くのへのいずなつきとはらい
九戸のイズナ憑きと祓い
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 動物の中でも位が高いとされる憑き物で、人に取り憑くと気が狂ったようになるといわれた。
- 細部
イズナは動物の中でも位が高い存在とされ、人に憑くと気が狂ったような状態になるといわれる。かつてはイズナを操る別当がいて、頼み事を受けると報酬と引き換えに、恨みのある相手へ送り込んだり、憑いたものを祓い落としたりしていた。イズナは小さいほど霊力が優れているとされ、大きく育ちすぎると人間の手に負えなくなるため、篩にかけて残ったものだけを川に流したという。憑かれると箪笥の着物が獣の毛を縫い込んだようになったり、顔色が普段と一変してとてつもないことや予言めいたことを口走ったりする。
病院では治らず、頭痛や発熱が二十日ほど続いた末に、拝み屋に祓ってもらってようやく回復したという体験談も残る。憑いたイズナの出どころが分かって仕返しが行われた例もあり、不景気になると流行するとも語られていた。
- 広まり方
- 1988年の『民俗採訪』所収、国学院大学民俗学研究会「岩手県九戸郡九戸村 イタコ・祈禱師ほか」にまとめて記録されている。
- 地域
- 岩手県九戸村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ