いわな
イワナ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 器量のよい娘のもとへ通う美男を怪しんだ母親が針と糸を仕込むと、糸の先の淵には大きなイワナの主が浮いて苦しみ、許しを乞うたという。
- 細部
- 上宝町の渦を巻く淵には、大きなイワナの主が棲んでいたと伝えられる。この土地に器量のよい娘がいて、あるときから見目のよい男が夜ごと通ってくるようになった。ところが娘の母親は、男の様子にどこかおかしいところを感じ取る。そこで母親は男に麦の焼き餅を食べさせ、こっそり木綿針に糸を通して男の着物に刺しておいた。翌朝、その糸をたどっていくと、渦巻く淵の中で大きなイワナが浮き上がり、苦しんでいるのが見つかった。イワナは母親に向かって「勘弁してくれ」と謝ったのだという。娘に通う男の正体が淵の主だったことを、母親の機転が見抜いた話である。
- 広まり方
- 1980年の『民俗採訪』掲載、国学院大学民俗学研究会「岐阜県吉城郡上宝村」に記録されている。
- 地域
- 岐阜県高山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ