いっとくさん
一徳さん
国内
未確認生物
- どんな話か
- 新町の吉田屋に棲む古狸一徳さんは人に化け饅頭を注文したり幽霊に化けて驚かせたりする一方、火の用心を家人へ教える火の守り役でもあるという。
- 細部
- 大阪市大阪新町にあった吉田屋という遊郭にまつわる話である。この吉田屋には一徳さんと呼ばれる年経た古狸が棲みついているという。この狸は人間の姿に化けて饅頭を注文しに来たり、時には幽霊の格好をして人々を驚かせたりする、いたずら好きな一面を持っている。その一方で、この狸は火の番役も務めているとされ、風呂の火の始末が不注意になっているときには、家の者にそれとなく火の用心を教えてくれるのだという。いたずら者でありながら店を守る存在でもあるという、遊郭ならではの狸伝承である。
- 広まり方
- 1933年の『郷土研究上方』所収、新町廓座談会の記録に基づく。
- 地域
- 大阪府大阪市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ