いそおんな
磯女
国内
未確認生物
- どんな話か
- 禁忌の晩に漁をした男が正体不明の何かに殴られて寝付いたまま死んだ話や、松原の美女に化けて男の生き血を吸った話が、磯女の仕業として伝わる。
- 細部
この地では漁を忌むべき日とされる大晦日の晩や盆の十七日の晩に、それでも一人で漁に出た頑固な男の話が伝わっている。その晩は大漁で気をよくして帰ろうとしたところ、闇の奥から声がしたかと思うと、いきなり顔を殴りつけられた。男はそれきり床につき、二度と起き上がることなく息を引き取ったといい、磯女の祟りによるものだとされている。また別の言い伝えでは、松原の岩に腰掛けて長い黒髪を垂らした美しい女がいた。
通りがかった相撲取りが気を引かれて声をかけようとしたとたん、女は鋭い叫び声を発し、相撲取りはその場で体を硬直させてしまう。女の黒髪はそのまま彼にまとわりつき生き血を吸い尽くし、男は翌日には息絶えていたという。この女もまた磯女であったと語られている。
- 広まり方
- 1928年の『旅と伝説』掲載、榊木敏「海の驚異」および1929年掲載の同「伝説の島原(四)」に、それぞれの話が記録されている。
- 地域
- 長崎県雲仙市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ