いぬがみ
犬神
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 犬神が人に取り憑いて異常な言動をさせ、正体を明かして憑依の理由を語らせたという伝承。
- 細部
- ある女性に別人の生霊が乗り移り、隠していた秘密を役人の前でうっかり口走ってしまった一件があり、生霊の主に詫びを入れるとそれきり何も起こらなくなったという。また、飼い馬が突然暴れて死んだ家では、家族の一人に犬神が憑いて「自分が馬を殺した」と口走り、騒動の理由が明らかになった。ふだんは物静かで家に籠りがちだった別の婦人も、あるとき犬神が憑くと犬のように鳴いて四つ這いになり、隣家の主婦に飼われている犬神の仕業だと噂された。
- 広まり方
- 1917年の『郷土研究』所収、長尾覚「阿波の犬神の話」のほか、1951年の『阿波民俗』所収、田村文男「新野町の犬神」、1985年の『四国民俗』所収、森本嘉訓「徳島の憑きもの」に記録がある。
- 地域
- 徳島県美波町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ