いぬがみ
犬神
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 石井町の犬神憑きは魚嫌いの奥さんを魚好きに変えたり、男性を杖なしで歩けなくしたりする。
- 細部
- 石井町では、犬神が取り憑くとされる話がいくつか伝わっている。ある奥さんは、ふだんは魚がひどく苦手であったにもかかわらず、犬神が憑いたとたん刺身をはじめとする魚類を手当たり次第に食べるようになったという。こうした犬神憑きには、便所の踏み板を削って食べ物に混ぜて食べさせると治まるとされている。別の例では、ある男性に憑いた犬神は、近所の女性の家から田んぼの中を近道して通ってくるのだと語られていた。この犬神は足が不自由らしく、ふだんは健常な男性でも、犬神が憑くと杖なしでは歩けなくなり、ひどいときには一、二週間もその状態が続いたという。この家系の犬神筋は嫁いだ先の嫁へと代々受け継がれていくとされている。
- 広まり方
- 『四国民俗』1985年掲載の森本嘉訓「徳島の憑きもの」に記録されている。
- 地域
- 徳島県石井町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ