いのくま
玄熊
国内
未確認生物
- どんな話か
- かつて湖だった信達地方で、七頭の大蛇を降した玄熊を日本武尊が退治したという創世伝説。
- 細部
- 伊達郡と信夫郡はその昔、大きな湖であったと伝えられる。この湖には七つの頭を持つ大蛇が主として棲み、三年に一度人身御供を求めていたという。あるとき玄熊と呼ばれる怪物が現れ、大蛇と七日七晩にわたって噛み合いを続けた末、ついに大蛇を打ち負かした。人身御供さえ差し出せばおとなしかった大蛇と違い、玄熊はまったく手に負えない存在であったため、人々は日本武尊に退治を願い出た。日本武尊は掘割を作って湖の水を抜き、水を失って動けなくなった玄熊を弓矢で射殺したという。この地の地形の成り立ちを説明する土地開闢の伝説として語り継がれている。
- 広まり方
- 1964年の『民俗採訪』福島県信夫郡飯坂町茂庭調査(國學院大學民俗学研究会)に記録がある。
- 地域
- 福島県福島市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ