いのこのばん
ヰノコノバン
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 大田市富山町には、亥の子の夜に大根畑へ立ち入ってはいけないとする言い伝えがあり、大根を引き抜く音を耳にすると命を落とすとされた。
- 細部
- 島根県大田市富山町に伝わる禁忌で、名称の「ヰノコノバン」は亥の子の晩を指す呼び名だという。この夜、大根畑へ足を踏み入れて大根を引き抜くことは固く戒められていた。もし誰かが畑で大根を引き抜く音を耳にしてしまったなら、その人は命を落とすことになると恐れられていたという。作物を収める大根畑という日常の場所が、特定の一夜だけ足を踏み入れてはならない領域に変わる点や、視覚的な光景ではなく「音を聞く」という聴覚的な体験が死と直結して語られている点に特徴がある禁忌といえる。
- 広まり方
- 1940年の『民間伝承』に掲載された森脇太一「婚姻の晩」の中で紹介されている。
- 地域
- 島根県大田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ