みずかみのいんがめのとみとようし
水上のインガメの富と養子
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 白黒斑で体長9寸6分ほどの憑き物インガメは家に富をもたらす一方、憑かれた家系は養子が続かないという。
- 細部
球磨郡水上村で語られるインガメ(犬神)は、白と黒のまだら模様で長さ9寸6分ほどとされ、憑いた戸主の気質がそのまま現れると考えられていた。作神として扱われ、桝で穀物を量り入れたり量り出したりする働きをするため、これに憑かれた家は裕福になることがあるという。引っ越した先へもインガメはついていくとされ、力の強いインガメを抱える家では、屋敷内で暴れ出すことがあるため、地蔵を祀って宥めているという。
一方でインガメを抱えるとされるある家では、代々男子が生まれず養子を迎え続けており、迎えた養子は若くして亡くなるとの噂がある。先代の養子も娘を二人残して早世したため、四代目となる養子の引き受け手が見つからずにいるという。
- 広まり方
- 1950年の『民間伝承』所収、堀一郎「諸国憑物問状答」に記録がある。
- 地域
- 熊本県水上村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ