いなりさん
イナリさん
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- トオカミという口寄せで呼び出される稲荷で、祀り場への不満を語ったとも伝わる。
- 細部
- 麻生の一帯では、仕事を休む日にトオカミと称して神を呼び出すことが行われた。招かれるのはたいていイナリさんで、失せ物を探すときは豊川稲荷を呼ぶのがよいとされた。神が人へ乗り移った状態をノリキになると言い、その役には嘘のつけない実直な人物が選ばれた。ある家では、屋敷の脇に祀っていた稲荷がトオカミの席で憑いて、いつも小便をかけられていると不平を漏らした。そこで裏山の最も高い場所へ移したところ、次にノリキが立ったとき、大変よい場所になったと喜んだという。
- 広まり方
- 1976年の『西郊民俗』所収、中島恵子「トオカミということ」に記録がある。
- 地域
- 神奈川県川崎市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ