あまこいなりみょうじん
尼子稲荷明神
国内
未確認生物
- どんな話か
- 尼子橋を架けた白髪の老人は完成後に姿を消し、探すと穴の中に供物の餅があったため稲荷明神の化身と祀られたという。
- 細部
- 尼子橋はかつて雨が降ると水があふれて通行できず、人々を悩ませていた。岩城則道の妻である徳尼はこれを心痛めていたが、あるとき庵の前で嘆息する白髪の老人に出会い、庵に招き入れて話を聞くと、老人は架橋を申し出て徳尼はこれを援助した。老人は感激し、わずか三十日ほどで橋を完成させたという。渡り初めが済むと老人は二度と会うことはないと告げて立ち去り、薬王寺台の辺りで見る間に姿を消した。不思議に思って人々がその場を探させると穴があり、渡り初めの式に供えた餅が残っていた。人々はこれを稲荷明神の化身に違いないと考えて手厚く祀り、以後は尼子稲荷明神という名で橋を守る神様として崇めたという。
- 広まり方
- 1967年刊『福島県史 24 民俗2』所収、和田文夫による橋に関する伝説の項に記録がある。
- 地域
- 福島県いわき市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ