いきつきあな
息つき穴
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 棺の上に節を抜いた青竹を立てる息つき穴は、蘇生時の呼吸や死者との交流を願う葬送の作法という。
- 細部
- 葬儀の際には、上のほうを細く削って輪を作り、節を抜いた六尺ほどの青竹を棺の上に立てる風習があり、これを息つき穴と呼んでいる。もし死者が思いがけず息を吹き返したときに、この竹を通じて呼吸ができるようにという配慮からきているとされる。ただしそれだけでなく、死者の魂が常世の国へと無事に昇っていけるようにと祈る意味や、亡くなった者と残された家族とがこの竹を通じて心を通わせられるようにという願いも込められていると語られている。一本の竹に、蘇生への備えと魂の行方への祈りという、二重の意味が重ねられている点が特徴である。
- 広まり方
- 1956年刊『宮城縣史 民俗3』の誕生と葬制:墓制と墓じるしの項に記録がある。
- 地域
- 宮城県石巻市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ