やないのへびのいけのいちどきりのたいりょう
柳井の蛇の池の一度きりの大漁
国内
未確認生物
- どんな話か
- 室津半島の池に棲む蛇の主が娘に化けて漁師に頼み、平郡島の池へ渡ったという由来と一度きりの大漁の言い伝え。
- 細部
柳井市平郡島に伝わる話で、蛇の池(または池の浦の池)に棲む池の主の蛇をめぐり、対岸の室津半島側と平郡島側とを行き来する由来話がいくつも伝えられている。多く語られるのは、室津半島の池の浦にいた蛇が、源平の合戦で池に金物や刀が沈んだために住めなくなり、娘やお姫様の姿に化けて漁師に頼み込み、舟で平郡島の蛇の池まで渡してもらったという筋書きである。渡してもらった礼として主が告げるのは一度だけ網を入れよ、二度目はするなという約束で、そのとおり一度だけ網を下ろすと信じられないほどの大漁になった。
ところが欲を出して二度目を試した者は、獲れるのが瓦や蛇ばかりで魚は一匹も入っていなかったという。中には、漁師が広げた風呂敷や筵からその場に新しい池が生まれたと語る例や、後年、蛇の池の水面で長い髪を梳く女の姿を見た者がいると付け加える例もある。
- 広まり方
- 1987年の『常民』所収、中央大学民俗研究会「山口県柳井市平郡島 調査報告書」に記録がある。
- 地域
- 山口県柳井市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ