いびがわちょうのわかざむらいにばけるいけのぬし
揖斐川町の若侍に化ける池の主
国内
未確認生物
- どんな話か
- 揖斐川町古ヶ池の主にまつわる話で、池を干した青年が長患いした話と、若侍に化けて娘を身ごもらせた話が伝わる。
- 細部
揖斐川町の古ヶ池には主が棲むと信じられており、これにまつわる話が二つ伝わっている。一つは、その主の姿を見てやろうと池の水を干してしまった青年についての話で、この青年はそれ以来病に伏せるようになり、実に25年もの長きにわたり床から起き上がれないまま、近年になって亡くなったのだという。もう一つの話では、池の主が若い侍の姿に化けて村の娘に近づき、ついには身ごもらせてしまう。
不審に思った娘の母親が、若侍の着物の裾にひそかに糸を縫いつけてその跡をたどっていくと、糸は池まで続いていた。そこで母蛇との間で交わされたやり取りから、腹の子を流すには5月の節句に菖蒲を漬けた酒を娘に飲ませればよいことを知り、そのとおりにしたところ娘は無事に元の身体を取り戻したと伝えられている。
- 広まり方
- 1978年の『常民』岐阜県揖斐郡春日村調査報告書、1985年の『美濃民俗』掲載、川出由太郎「山姥雑考(八)」に記録がある。
- 地域
- 岐阜県揖斐川町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ