いけのぬし
池の主
国内
未確認生物
- どんな話か
- 殺生を戒めた旅の僧に団子を献じた鵜飼が、後日その僧の忠告を聞かずに漁を続けると、池の主に鵜を奪われたという。
- 細部
- 阿波の国に、鵜を使って川や池の魚を捕る漁師がいた。讃岐へ向かう道中、峠の頂で一人の旅の僧と出会い、共に昼食をとることになった。漁師が団子をすすめると、僧はよく噛まずに丸のまま飲み込むようにして食べ、そのうえで、生き物を捕るのは無益な殺生だからやめるようにと諭した。しかし漁師はその忠告を聞き流し、近くの池でいつものように漁を続けたところ、体長三尺はあろうかという池の主が現れ、連れていた鵜を水中へ引きずり込んでしまう。もみ合いの末にようやく池の主を捕らえ、腹を裂いてみると、中からはあの日僧に食べさせた団子がそのまま出てきたという。
- 広まり方
- 『四国民俗』1980年掲載、森永信夫「大川郡白鳥町の昔話」に収められている。
- 地域
- 香川県東かがわ市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ