いけ
池
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 自殺者は何かに誘われるとされ、池では中が青畳を敷いたようになり三味線や太鼓のもてなしが見えて誘い込まれるという。
- 細部
- 人が自ら命を絶とうとするときは、何かに誘われてそうしてしまうのだとこの地域では語られている。池に身を投げて死のうとする場合には、池の中がまるで一面に青畳を敷き詰めたかのように見え、その中では三味線や太鼓の音が鳴り響き、にぎやかにもてなしを受けているように感じられるのだという。誘われた人々はうれしそうな顔つきのまま、迷うことなく池へ入っていってしまう。ある男は池のほうから急いで来るよう呼びかけられ、家の裏手にある堀へ入っていこうとしたことがあった。このときは家族に引き留められて事なきを得たが、それから二、三日後、この男は同じ堀に浮いて死んでいるのが見つかったという。
- 広まり方
- 『四国民俗』1985年掲載、水野一典「死に誘われる話―香川県綾上町の聞書から―」にまとめられている。
- 地域
- 香川県綾川町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ