いちじゃま
イチジャマ
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 代々憑物筋とされる家系イチジャマは縁組みを忌まれ、体調不良の原因とされて霊石やウシヌキウガンで祓われた。
- 細部
- 名護市には、イチジャマ(生悪霊)に取り憑かれているとされる家系にまつわる話がいくつも伝わっている。そうした家系は「種子を悪くする」といわれ、婚姻において忌避される存在であった。家族の反対を押し切ってイチジャマの噂のある家の娘と結婚した男が、まもなく亡くなってしまったという話も語られている。また、夜中に腹痛を起こした若者が、イチジャマに取り憑かれたのかどうかを村のビジル(霊石)を持ち上げて判断する儀式にかけられ、幸い憎しみが解けて帰宅前に治ったという例や、少女の頃に咳をしながらイチジャマヤシキのそばを通りかかった女性がイチジャマに見込まれて頭痛を起こし、アンキングヮ(脈を取る者)を呼んでウシヌキウガンという祓いの儀式を受けて治ったという例も伝えられている。
- 広まり方
- 1972年の『沖縄県史』第6章に収められた饒平名健爾「妖怪、憑物、禁忌」に記録がある。
- 地域
- 沖縄県名護市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ