ほうじょうぼうこん
北條亡魂
国内
未確認生物
- どんな話か
- 合戦で全滅した兵の霊が黒い虫となり、桑畑に湧くと語られた怪異。
- 細部
- 蛍ほどの大きさの、真っ黒い虫を土地の人はこう呼ぶ。飛び舞うことはできないが、地を進む速さは目を引くという。上野原の桑畑に多く湧いた。その由来は戦国の合戦にさかのぼる。野々宮での戦いで小笠原の軍勢が武田の軍勢に敗れ、北條の集落まで退いたものの、そこで一人残らず討たれた。行き場を失った兵たちの霊が黒い虫の姿を借り、桑の葉に取りついているのだと語り伝えられている。養蚕の土地で目にする虫害に、敗軍の記憶が重ねられている。
- 広まり方
- 1990年刊の『長野県史 民俗編 中信地方 ことばと伝承』第12編口頭伝承の、妖怪の話の項に載る。
- 地域
- 長野県松本市
- 年代
- 戦国時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ