ほとけおろし
ホトケオロシ
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 霊媒に頼んで死者の霊を呼び出す口寄せの習俗で、降ろす時期や作法に細かな決まりがあった。
- 細部
佐渡では、死者の霊を霊媒のもとで呼び出してもらう口寄せをホトケオロシといった。とくに、呪いを受けて不自然な死に方をした場合に頼ることが多かったという。ただし、いつでも気軽に頼めるわけではなく、四十九日を過ぎないうちに降ろすと霊の行く道を迷わせ、仏を難儀させるとされ、また早すぎる口寄せは仏の位を下げるとも恐れられたため、たいてい三年ほど日を置いてから訪ねたという。
普段の日にお願いするのも仏に失礼とされ、霊が現世との縁を許される盆や彼岸の時期を選んでアリマさんのもとへ足を運ぶのが習わしだった。口寄せは霊媒がひとりで行うこともあれば、ヨリギトウと呼ばれる媒介役を立てることもあり、その場合は尋ねられた事柄に対して声や話し方の癖まで死者になりきって答えたという。
- 広まり方
- 1984年刊の『新潟県史 資料編23 民俗2』所収、森谷周野による憑霊伝承の調査記録に基づく。
- 地域
- 新潟県佐渡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ