にしかわのいとでまねくししゃのれい
西川の糸で招く死者の霊
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 海味にはオナカマという口寄せの女性がおり、指に結んだ糸を弾くことで死者の霊を招いて語らせた。
- 細部
- 西川町海味には、オナカマと呼ばれる女性の口寄せがいたという。根子に住む鈴木ハツミさんという人物が、亡くなった夫の言葉を聞きたいと願ってこのオナカマに口寄せを頼んだことがあったと伝えられている。口寄せを初めて受ける人には、まず指に糸を結びつけてぴんと張らせ、オナカマがその糸をつまんで弾くという手順が踏まれた。糸を弾く動作を繰り返すうちに、次第に亡くなった人の魂、つまり仏がオナカマに移っていき、本人に代わって語り出すのだという。道具といえるものは一本の糸だけであるにもかかわらず、それを媒介として死者の言葉を人の口から引き出すという、この土地に伝わる口寄せの技法である。
- 広まり方
- 1990年の『民俗採訪』所収、国学院大学民俗学研究会「山形県西村山郡西川町大井沢」の「八、信仰」に記録がある。
- 地域
- 山形県西川町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ