ひるになるめし
蛭になる飯
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 撞けば長者になるという鐘の代償を見せられ、撞かずに富み、老いて飯が食えず死んだ男の話。
- 細部
- 無剣山には、撞いた者が長者になるといわれた鐘があった。撞こうとする者があると、住職は握り飯を池へ投じ、飯粒が次々と蛭に変わる様を見せて、死んだ後にこうしたものに責め苛まれてもよいのかと問うたという。文右衛門という男はその光景に怖じ気づいて撞くのをやめたが、それでもやがて富を得た。しかし年老いると、目の前の飯がことごとく蛭に見えて口に運べなくなり、ついに餓死したと伝わる。禁を犯さずとも報いから逃れられないという苦い結末になっている。
- 広まり方
- 1933年の『民俗学』に載る太刀川総司郎「三浦三崎の「でつと」その他」に記録がある。
- 地域
- 神奈川県横須賀市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ