ひる
蛭
国内
未確認生物
- どんな話か
- 田植え時に蛭に悩まされていた矢梨の里へ弘法大師が現れ、経を唱えて杖を清水に浸すと蛭がいなくなり、その井戸は蛭封じ井戸と呼ばれるようになったという話。
- 細部
- 昔、一人の坊さんが矢梨の里を歩いていたことがあった。ちょうど田植えの時期で、村人たちは蛭にひどく悩まされていたという。坊さんが井戸はないかと尋ねると、村人は清水の湧くところへ案内した。坊さんがその水を飲み、甲掛けを洗っていると、たちまち手に蛭が群がってきた。坊さんは経を唱えながら杖を泉に浸し、しばらくそのままの姿勢を保ってから、やがて杖を収めて立ち去っていった。その後、この地から蛭はすっかりいなくなり、村人たちはこの場所を「甲掛け清水」あるいは「蛭封じ井戸」と呼ぶようになったという。この坊さんは弘法大師であったと伝えられている。
- 広まり方
- 1987年の『みなみ』誌所収、美浜町誌編さん委員会編「甲掛け清水」に記されている。
- 地域
- 愛知県美浜町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ