ひのたま
火の玉
国内
未確認生物
- どんな話か
- まだ暗い明け方の川面に直径二尺ほどの火の玉が浮かび、狸狐の仕業や人魂とも違うといい、付近の住人は竜神の現れだろうと語った。
- 細部
- 夜が明けきらないうちの薄暗い時分、川の水面に何か光るものが見えた。目を凝らしてよく確かめてみると、直径およそ二尺もある大きな火の玉が水の上に浮かんでいたという。狸や狐が灯すとされる火や、人の魂が抜け出たとされる人魂とは様子が異なっていたため、近くに住む者に尋ねてみたところ、これは竜神の現れではないかという答えが返ってきた。川という水の領域に現れた発光現象が、水を司る竜神と結び付けて解釈されたことになる。
- 広まり方
- 1975年の『日本随筆大成第1期』所収、野之口隆正「嚶々筆語」に記録がある。
- 地域
- 京都府宇治市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ