ひのたま
火の玉
国内
未確認生物
- どんな話か
- 高鍋町一帯で目撃例が伝わる怪火で、日照りの夜に飛んだり、野辺送りの行列に寄り添ったりしたという。
- 細部
- 高鍋町には火の玉にまつわる話がいくつも伝わる。深刻な日照りに見舞われた1918年の晩には、山が明るくなるとともに橙色の火球が火花を散らしながら現れ、田の水を盗んでいた男を脅かしたのち集落を一周して神社の森へ消え、数日後に恵みの雨がもたらされたという。年代不詳の話では、桑刈りの帰りに大きな火の玉が出現し、道連れの軽口に応じるように向き直って頭上を旋回したため、一同は念仏を唱えながら逃げ帰った。1925年ごろの話では、急死した若い嫁の野辺送りの最中に青白い尾を引く火の玉が現れて行列の先へ回り込み、そのまま墓地の方角へ抜けていったため参列者が震え上がったという。
- 広まり方
- 1999年刊行の『宮崎県史 別編 民俗』所収、矢口裕康「民俗表現の形態」の音声表現の項に記録されている。
- 地域
- 宮崎県高鍋町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ