しずおかしのひのたまもくげきたん
静岡市の火の玉目撃譚
国内
未確認生物
- どんな話か
- 桂神社の由来となった桂中納言の霊の火の玉のほか、静岡市葵区では色や大きさの異なる火の玉の目撃譚が数多く記録されている。
- 細部
静岡市清水区の桂神社は、敵に追われて家来に殺され、桂島まで這うようにして逃れた末に息絶えたという桂中納言の霊にまつわる社で、その社から火の玉が飛び出して火事を引き起こしたことが由来になっているという。一方、葵区では渡辺満夫による1960年の調査で、住民たちが実際に目にした火の玉の話が数多く集められている。曇りがちで風の弱い日に病院の上を青緑色の玉がまっすぐ飛んで田んぼに落ちたという話、盆踊りの最中に尾を引く青紫色の玉が鉄塔のあたりに浮かんでいたという話、川の土手のそばに赤く小さな玉が落ちてきたという話、裏山を飛んで木の葉が揺れる音とともに消えたという話、寺の庭先から飛んできた赤と黄色の玉が目の前1メートルほどを通り過ぎ、目がくらんだという話などがある。
さらに橙色の光がしばらく点滅した後にまっすぐ降下し、途中で止まって横に20メートルほど動き、再び降りながら消えていったという目撃談も記録されている。色や動き方はさまざまだが、いずれも夜、あるいは薄暗い時間帯に人々の目に留まった発光体として語られている。
- 広まり方
- 1955年刊『民俗採訪』所収「静岡県庵原郡両河内村」(國學院大學民俗学研究会)、および1960年の『民間伝承』誌に掲載された渡辺満夫「火の玉について」に記録がある。
- 地域
- 静岡県静岡市
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ