せとうちちょうのぼちにかようひのたま
瀬戸内町の墓地に通う火の玉
国内
未確認生物
- どんな話か
- 宇検村イザトバナレのイザトコ墓地には火の玉が通うといい、ご馳走を供えるとその場にいた人々が棺ごと船で沖へ去ったといい、ヒジャマの場合は落下地点でなく隣家に不幸が起こる。
- 細部
宇検村沖にあるイザトバナレという小島のイザトコという墓地には、しばしば火の玉が通うといわれている。この浜辺には小舟が入れるほどの洞窟もあるという。あるとき、ご馳走を持ってイザトコの墓を訪れ、そこにちょうど居合わせた人たちにご馳走をふるまうと、その人たちは棺を開けて船に乗り、沖のほうへと去っていった。これがモーレイであったと語られている。また別の火の玉には、はじめは小さかったものが次第に大きくなり、最後は急に消えてしまうという性質のものもあった。
これはヒジャマと呼ばれ、火の玉が落ちた場所そのものには何も起こらないが、代わりにその隣の家や村に不幸が及ぶといわれている。味噌甕などの蓋を開けたままにしておいてはならず、開いていると水瓶を探し当ててその中に入り込んでしまうのだという。
- 広まり方
- 1968年の『南島民俗』所収、下野敏見「加計呂麻島の民俗」と1976年の『南島研究』所収、登山修「ヒジャマグヤと産屋」に記録がある。
- 地域
- 鹿児島県瀬戸内町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ