さがみはらのさかなをうばうひのたま
相模原の魚を奪う火の玉
国内
未確認生物
- どんな話か
- 川漁の場や祭りの晩に現れる光の玉で、川天狗の仕業とも言われ漁獲を奪われた。
- 細部
- 鮎を捕るために簗を掛けて夜通し番をしていると、光る玉が波に揺られて下流へ流れていった。上へ遡るはずがないと連れが口にした途端、玉は流れに逆らって上っていったという。こうした怪はカワテンゴウの仕業とされ、遭えば捕った魚がいつのまにか消えていた。天狗への供えとして腹を抜いた鮎を並べたのに、機嫌を損ねたか大きな玉が舟へ落ちて逃げ帰った兄弟の話もあり、カワウソの悪戯だとも言う。明治前期の祭礼の晩に傘ほどの玉が境内を転がったという目撃や、大正の初めに葬式の最中、無音の火が桑の切り株から上がり、化かすなと怒鳴ったら消えたという話も伝わる。
- 広まり方
- 1955年の『民俗』に載る中村亮雄「津久井の河童と川天狗」と、1958年の『ひでばち』の安西愈「城山町怪異談①」「城山町怪異談2」に記録がある。
- 地域
- 神奈川県相模原市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ