さどのそうなんせんをつげるひのたま
佐渡の遭難船を告げる火の玉
国内
未確認生物
- どんな話か
- 竹薮の宝物や神木への未練が火の玉となって現れ、遭難者の帰宅を告げる姿でも目撃されたという佐渡の怪火。
- 細部
- 竹薮の中に一本だけ残る松の根元には宝物が埋まっているといい、夜になると世に出たいと望んで火の玉となって現れ、非常に美しい尾を引いて飛ぶのだという。別の話では、皇子が欲しがった御神木の松が火の玉になって通ったが、木を墓に植え替えると現れなくなったと伝わる。海辺で水面に火の玉を見た者があり、その後まもなくムラの老人が亡くなったという例もある。また、秋の終わりにスケソウ漁へ出た五人乗りの舟が遭難し、村中が騒いでいたある晩、便所に立った子どもが外を見ると、海から大きな火の玉が海難者の船小屋へ着くのを見た。人々が「船が帰った」と喜んで駆けつけたが、実際には舟は戻っていなかった。
- 広まり方
- 『高志路』1939年掲載、武部正二の記録と、『伝承文芸』2001年収録、國學院大學民俗文学研究会の畑野町昔話集、『新潟県史 資料編23 民俗2』(1984年)所収、森谷周野の記録による。
- 地域
- 新潟県佐渡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ