ひのたま
火の玉
国内
未確認生物
- どんな話か
- 人の魂が尾を引いて飛ぶ姿だとされる光で、正体は燐光を放つ糸蜘蛛の群れだったという話も並んで残る。
- 細部
- 帆柱の先に火の玉がとまり、居合わせた者は背筋を凍らせたが、やがて風に流されて去っていった。のちに、空を漂う糸蜘蛛の群れが燐光を発していたのだと分かったという。その一方で、この光は人の魂そのものだとする語りも並び立つ。生きている者から抜け出た魂も、亡くなった者の魂も同じように火となって浮かび、人の背丈ほどの高さを尾を引きながら進むのだと説明される。合理的な種明かしと霊魂観とが、同じ土地で併存している点が興味深い。
- 広まり方
- 1983年の『民俗文化』所収、田村博の蜘蛛と帆船に関する報告と、1986年の『成城大学民俗調査報告書』信仰の項に記録がある。
- 地域
- 滋賀県長浜市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ