ひのたま
火の玉
国内
未確認生物
- どんな話か
- 都城市内では明治末から昭和にかけて、青白い光や赤い火の玉が低空を飛ぶのを見たという証言が数多く語られている。
- 細部
都城の各所では、青白い光や赤みを帯びた火の玉が宙を飛ぶのを見たという体験談が数多く語られてきた。明治末のころには、青白くぼんやりした光が揺らめきながら近づいてくるのを見た人がおり、太平洋戦争が終わる年の夏には、夕暮れに尾を引く淡い光がゆっくり漂うのを見たという証言もある。1961年の春先には、祖母が住む隠居部屋の床下あたりから赤色の光が不意に現れて飛び立ち、家族はこれを祖母の魂に違いないと受け止めたという。
また、直径30センチほどの青い光が墓地から立ちのぼり追いかけてきたという1920年代の体験談や、正体を探ってみると田へ水を引く竹の樋に迷い込んだ蛍が放つ光が水の面に照り返していただけだったという顛末も残っており、怪異と見間違いの両方が同じ土地の記憶として語り継がれている。
- 広まり方
- 『宮崎県史 別編 民俗』(1999年)所収、矢口裕康の記録による複数の聞き書きをまとめた。
- 地域
- 宮崎県都城市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ