ひのかんのおんがえし
火の神の恩返し
国内
未確認生物
- どんな話か
- 見知らぬ神を手伝った者には疫病除けの作法や若返りの若水が授けられるが、まねをした隣人はかえって病死したり異形に変わったりしたという教訓譚。
- 細部
- 農業と漁業を兼ねて営んでいたある男が、ある夜のこと、大勢の人々が声をそろえて「よいとこさ、よいとこさ」と唱えながら通り過ぎていくのに出くわした。何をしているのかと尋ねると、竜宮の神の命によって木を島の上へ運び上げているのだという。力を貸してほしいと頼まれた男は快く手伝ってやった。そのお礼として、風邪をもたらすゆうがらすという悪い鳥を追い払うために臼を三回叩くとよいという方法を授かり、この教えのおかげで男の家族は病から救われたが、教えを知らなかった隣家の人々は病にかかり、全員が命を落としてしまったという。もうひとつの話では、旅の老人に言われたとおり、ゆうがらすが来たときに屋敷に竹を立てておいたところ、鍋の中にはいつのまにか正月のごちそうができていた。さらに庭先にある若水を浴びると、老夫婦は十七、八歳ほどの若さに戻ったという。これを聞いた東隣の家の者たちが真似て若水を浴びたところ、なぜか全員が虫や獣の姿に変わり果ててしまった。この旅の老人の正体は、実は神であったと語られている。
- 広まり方
- 1981年の『八重山文化』所収、福田晃「八重山の昔話」に記録がある。
- 地域
- 沖縄県竹富町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ