ひじゃま
ヒジャマ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 空の甕に宿って火事を起こすというヒジャマは、水を満たしたり甕を伏せたりして家を守り、見つけたら囃して砕くとされる。
- 細部
瀬戸内町各地に伝わるヒジャマは、直径二十センチほどの赤い、あるいは青い火の玉の姿をした怪異で、天の神の命を受けて人家を焼きに来るとされる。空になった水甕や味噌甕に潜んで機会をうかがうため、家では甕を使い終えたら必ず伏せておくか、水甕には常に水を満たしておくことが用心とされてきた。尾を引くものは男、引かないものは女とされ、運の弱い人にだけ姿が見えるという。家の近くを低く飛べば不幸が迫っている前触れで、高く飛ぶ間はまだ猶予があるとも言われる。
姿を見つけたときはヒジャマ、ヒジャマと名を呼んで指を差し、恥をかかせることで粉々に砕けるとされた。用心深い家では甕に隠れても火をつけられず、そのまま鳥のように翼を広げて飛び去ったという話や、代わりに浜辺に仮小屋を建てて焼かせてもらい、その煙に乗って天に帰っていったという話も伝わっている。
- 広まり方
- 1976年の『南島研究』登山修「ヒジャマグヤと産屋」および1977年の『昔話―研究と資料―』登山修「奄美説話抄(二)」に、複数の採集例としてまとめられている。
- 地域
- 鹿児島県瀬戸内町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ