ひひ
ヒヒ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 山小屋で寝る人の舌を抜くヒヒの話が複数残り、唯一逃れた者を助けた熊を祀る神社や退治譚もある。
- 細部
- 横手市の黒沢一帯には、ヒヒという化け物にまつわる話がいくつも伝えられている。木切りに入った男たちが小屋で百物語を語り合っていたところ、本当にヒヒが現れて、眠り込んだ者たちの舌を次々と抜き取っていったのだという。ある話では炭焼き小屋を舞台に同じ出来事が語られ、別の話では黒沢の三十人小屋でヒヒが女に化けて二十九人もの舌を抜いたとされる。いずれの話でも、ただ一人だけその場から逃げおおせた者がおり、山中で熊に助けられたことから、後にその地には熊野山神社が建てられ、恩人である熊が祀られたのだという。このほかにも、三又の地に初めて住み着いた人物がヒヒを退治し、今の小学校の校庭にあたる場所に埋めたという話や、ヒヒが取り憑いた子どもが独り言をしゃべったり魚を持ち帰ったり鍋に糞をしたりするようになり、その子を責め立てたところ火事が起きた、ヒヒの仕業だったという話も残されている。
- 広まり方
- 『伝承文芸』1990年掲載、国学院大学民俗文学研究会による伝説・世間話の調査記録に、複数の話として収められている。
- 地域
- 秋田県横手市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ