へんじょうぼうむし
ヘンジョウボウ虫
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 佐渡一国騒動の首謀者と名乗り出て処刑された遍照坊を供養しないと、ヘンジョウボウ虫が現れるとされた。
- 細部
- 江戸時代の明和年間、佐渡一国を揺るがす騒動が起きた際、その責めをひとりで負う形で名乗り出たのが遍照坊という人物だったと伝わる。首謀者として処刑されたのは結局この遍照坊ただ一人であり、他の関係者は罪を免れたことから、島の人々は遍照坊を義のために犠牲になった人物として敬うようになった。その敬意は供養の習慣として今日まで語り継がれ、もし供養を怠るとヘンジョウボウ虫と呼ばれる虫が現れると恐れられた。処刑された一人の人物への感謝と畏れが、虫の出現という形で結びついている点が特徴的である。
- 広まり方
- 1984年刊の『新潟県史 資料編23 民俗2』所収、森谷周野による義民供養の記録に基づく。
- 地域
- 新潟県佐渡市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ