へいたいのれい
兵隊の霊
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 戦没兵の霊にサワられて息が苦しくなる、埋葬を手伝った島民が夜ごと霊に悩まされるなど、兵隊の霊が祟る話が伝わる。
- 細部
- 五年生の頃、夕涼み中に急に息苦しくなった女性が巫女のオトババに祓ってもらうとすぐに治まったが、原因は五味という兵隊の霊がサワっていたためだった。その少し前、難破船が浜辺に流れ着いた際、積み荷の文房具を持ち帰ったことがあったが、その漂着地点が兵隊の墓のすぐそばだったらしい。太平洋戦争中には悪石島沿岸に多くの日本兵の遺体が漂着し、埋葬を手伝った島民はその後夜ごと霊に襲われて寒気に眠れなくなったという。霊は巫女の口を借りて島民への礼を述べたともいい、そのために憑いたのだと語られている。
- 広まり方
- 1995年の『隼人文化』に掲載された渡山恵子「ネーシ(巫女)の祓から近代医療の受容過程について」に記録がある。
- 地域
- 鹿児島県十島村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ