へびはだむこ
蛇肌婿
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 静岡市昼居渡では鱗のある婿を正月の火に押し込み殺し、婿の「セッキの餅は火事に祟る」の言葉で以来餅をつかなくなった。
- 細部
静岡市葵区の昼居渡では、正月であるセッキに餅をつくと「火事に祟る」といって、この時期の餅つきを行わない風習がある。かつて実際に、住職がセッキの餅をついたために寺の雪隠が焼けたこともあったという。この禁忌の由来として伝わるのが、次のような話である。昔、静岡市の水見色から婿を迎えたところ、その婿の肌には鱗があり、蛇のような姿をしていることが分かって家族を驚かせた。
恐れをなした家の者たちは、ちょうどセッキの餅米を蒸していた婿をその火の中へ押し込んで焼き殺してしまう。婿は焼け死ぬ間際、「セッキの餅は火事に祟る」という言葉を三度唱えたといい、それ以来この家ではセッキに餅をつかなくなったと伝えられている。
- 広まり方
- 1993年刊『静岡県史 資料編24 民俗2』所収、竹折直吉「餅忌正月と御霊信仰」に記録がある。
- 地域
- 静岡県静岡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ