うえだのくろつちをうんだおろち
上田の黒土を生んだ大蛇
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 田を塞いだ大蛇を斬れば土が黒くなり、うっかり蛇を切った者は寝込むと語られる。
- 細部
- 昔、幾枚もの田にまたがって大蛇が横たわり、水を引くことができなくなった。腹を立てた村人が大草刈り鎌で斬りつけると、蛇はのたうち回って土煙を巻き上げ、あたり一帯を真っ黒に染めた。この土地の土が黒いのはそのためだと言われる。別の話では、藁を扱っていて蛇まで一緒に切ってしまった者が、翌日から腹を押さえて三日ほど臥せったという。また池の主の大蛇を兄弟の鉄砲撃ちが狙ったところ、弾はことごとく跳ね返され、最後の一発を蛇の近くの木株に当てると蛇が首をひねり、途端に池の水が湧き出して大水になったとも伝えられる。蛇を害することが土地の色や体の不調、洪水として跳ね返ってくる型が共通している。
- 広まり方
- 1931年の『民俗学』所収、小泉清見「長野県伝説集」、1963年および1970年の『上田盆地』所収、箱山貴太郎の記録に載る。
- 地域
- 長野県上田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ