おたりのへびつきをかわへながす
小谷の蛇憑きを川へ流す
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 蛇も人に憑くとされ、形代を拝んでもらって夜中の川へ流す方法で祓った。
- 細部
- 小谷では、獣だけでなく蛇も人に取り憑くと考えられていた。憑かれたときは祈とうを頼むのが決まりで、疱瘡を送り出す行事で用いるのと同じような物をこしらえ、それに祈りを込めてもらったうえで、夜更けに川まで運んで流したという。水へ託して送り出す形は、病や災いを集落の外へ押しやる送り儀礼と同じ発想に立つ。狐や狸、ムジナと並んで蛇の名が挙がっている点に、この地の憑き物観の広がりが表れている。
- 広まり方
- 1989年刊『長野県史 民俗編 中信地方 仕事と行事』の民間信仰、祈とう師のつきものの項による。
- 地域
- 長野県小谷村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ