なんようのへびとぬまのあめどめ
南陽の蛇と沼の雨止め
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 沼に棲む蛇が長雨を呼んだため金棒を沈めて退けた話と、洪水を企てた蛇を盲目の坊主が見破った話。
- 細部
- 杢の沢にある「沼の平」という場所は、かつて沼であった。この沼で幾十日も雨が降り続いて困った村人たちが相談し、沼に棲む蛇が雨を呼んでいるらしいということで、鍛冶屋に頼んで作らせた金棒を沼に投げ入れると、ようやく雨が収まったという。もう一つの話では、目の不自由な坊主が山中で道に迷い、洞穴で夜を過ごすうち、手慰みに楽器を弾いていると若い娘が現れて聞かせてほしいとせがむ。弾き終えて正体を問うと娘は蛇だと明かし、仲間の蛇とともに村を洪水で滅ぼして食い尽くすつもりだと語った。坊主は村へ下りてこれを知らせ、村人は対策を講じて蛇を退け、役目を終えた坊主は息絶えたのでこれを祀ったという。
- 広まり方
- 1976年の『置賜の民俗』に載った武田正の「口承文芸」、および1985年の『置賜の民俗』に載った同じ武田正の「南陽市小滝街道の昔話」に記録がある。
- 地域
- 山形県南陽市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ