みなみそうまのあみだじのおおじゃくよう
南相馬の阿弥陀寺の大蛇供養
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 阿弥陀寺の大蛇に煙草のやにを食わせた小僧が苦しみ、和尚の祈りで治まり蛇塚が建てられたという話。
- 細部
文政のころ、八沢村の阿弥陀寺には数え切れないほどの蛇が棲みついていた。中には3メートルほどもある大きなものもいたが、子どもが近寄っても逃げようとしないほどだったという。小僧がこのことを和尚に話すと、無理に追い払わなくても好物を与えればよいと言われ、好きなものは何かと尋ねると、和尚は冗談交じりに煙草のやにだと答えた。小僧が本当にやにを蛇に食べさせてみると、蛇は苦しみながらどこかへ姿を消してしまう。
ところがその後、小僧が寺の掃除をしていると突然狂ったように苦しみ出し、見れば腹に蛇が巻きついていたという。和尚が阿弥陀に祈りを捧げると、ようやく小僧の苦しみは治まった。そこで蛇の霊を弔うために建てられた卒塔婆が、いまも伝わる八沢の蛇塚であるという。
- 広まり方
- 1967年の『福島県史 24 民俗2』所収、和田文夫による塚に関する伝説の記録に見える。
- 地域
- 福島県南相馬市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ