くれしのこしかけたくろいおおへび
呉市の腰掛けた黒い大蛇
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 畑の黒い木と思って腰掛けたら大蛇で、驚いた女性がその後に体調を崩して亡くなったという話。
- 細部
- 蒲刈島に伝わる話である。畑仕事の合間に一息入れようとした女性が、黒っぽい木だと思い込んで腰を下ろしたところ、それがぬるりと動いた。目を凝らすと大きな黒蛇であり、女性は仰天して井戸まで駆け戻り、釣瓶の水を続けざまに飲み干した。ところが家に着いてからも動悸は収まらず、二、三日のうちに高熱を発してそのまま亡くなってしまったという。同じ蒲刈島の桂谷という場所でも、別の女性が同様に大蛇へ行き会っており、その後数日にわたって腹痛に見舞われ、命を落としたと伝えられる。蛇との遭遇そのものが死に直結する恐ろしい出来事として、島では語り継がれてきた。
- 広まり方
- 1982年の『広島民俗』所収、原田三代治「上蒲刈島宮盛の民俗(3)―『原田トシノ』ノート拾遺―」に記録されている。
- 地域
- 広島県呉市
- 年代
- 大正時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ