いなのかんのんがおったぬまのへび
伊那の観音が追った沼の蛇
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 餌を奪われた蛇が夢で抗議し、観音の力で沼から追われたと伝わる伊那の主。
- 細部
- じんがの下に住む医者が、村人の栄養不足を案じて鼠や蛙を捕って食べるよう勧めた。すると家の老爺の夢に蛇が現れ、自分たちの餌が尽きると訴えた。取り合わずにいると医者の息子が底なし沼へ引きずり込まれかけ、その夜の夢では一家皆殺しにすると脅された。村人は沼のほとりで護摩を焚いたが効き目がなく、三百年生きるという老婆の助言に従って観音に願うと、沼の水が噴き上がり、蛇は雨を呼びながら駒ヶ岳の沼へ去った。戻れぬようジンガサマが祀られたという。別に、刈敷を束ねるたび大きくなる蛇を打ち殺した男が、三か月後に骨を蹴って足を刺し、毒が回って落命した話も伝わる。
- 広まり方
- 1989年刊の『長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承』の口頭伝承編、ジンガサマおよび蛇の毒の項による。
- 地域
- 長野県伊那市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ