いびがわちょうのへびよめいりあまごい
揖斐川町の蛇嫁入り雨乞い
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 揖斐川町には日照りの際に蛇へ娘を嫁がせて雨を得たという話が複数の集落に伝わっている。
- 細部
揖斐川町には雨乞いの代償として娘を蛇に嫁がせる話が広く伝わっている。安八郡の豪農であった安八太夫は、日照りに苦しむなかで蛇に向かって「雨を降らせてくれたら娘をやろう」と口にしてしまい、実際に雨が降ったために約束どおり末娘を差し出すことになった。娘はその後、夜叉が池を治める主のもとへ嫁いだ。あるとき実家に里帰りして昼寝をしていた際、「戸を開けて入ってこないように」と念を押していたにもかかわらず母親がその部屋に入ってしまい、そこにいたのは大蛇に変わり果てた娘の姿だった。
それ以来、娘は実家を訪れる際、風もないのに大木の枝を揺らすことで、姿を見せずに来訪だけを知らせるようになったという。同じような、雨乞いのために娘を蛇へ嫁がせる話は下長瀬や高科にも伝わっており、そちらでは雨がほしいときに三方に白粉とお経を乗せて池に浮かべると、それが池の中ほどまで進んだのち三方だけが浮かび上がってくるとされる。娘の父親が一目姿を見せてほしいと願うと、真っ黒な雲の切れ間から蛇の姿がのぞいたという話も添えられている。
- 広まり方
- 1972年の『民俗採訪』岐阜県揖斐郡谷汲村調査(國學院大學民俗学研究会)に記録がある。
- 地域
- 岐阜県揖斐川町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ