ふくやまのへびときんぎんのあと
福山の蛇と金銀の跡
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 御領村の蛇が桐に巻いた跡が金銀に光った話と、走島町で娘が蛇の子を産んだ話を伝える。
- 細部
- 福山市神辺町の御領村では、草木の生えない山中の一角にただ一本の桐が立ち、そこに蛇が棲みついているとされていた。寛政8年、この蛇が桐の幹に巻き付いたところ、残された跡が金色に輝いたと伝えられ、さらに翌年には同じ跡が銀色へ変わったのだという。一方、福山市走島町に伝わる話では、蛇が人間の男の姿になって娘のもとへ夜な夜な通い続け、娘はやがて身ごもってしまう。旅の六部がこれを見抜き、三月の節句には桃の酒を、五月の節句には菖蒲の酒を飲むよう助言したところ、娘は盥七杯分にもなる長大な蛇の子を産み落としたと伝わる。
- 広まり方
- 1980年刊『続日本随筆大成』所収、松平定信「退閑雑記」、および1978年刊『広島県史 民俗編』所収、潮田鉄雄「晴の食事」に記録がある。
- 地域
- 広島県福山市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ