ふくしましのへびのおとことしょうぶゆ
福島市の蛇の男と菖蒲湯
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 娘に通う男の正体は蛇で、菖蒲湯によって身ごもった子を流したという端午の節句の由来譚。
- 細部
- 福島市飯坂町に伝わる話では、器量のよい娘のもとへ夜な夜な立派な男が通ってくるようになった。不審に思った娘の母親があとをつけてみると、その正体は蛇であった。そこで母親は、次に男が来たら着物に針を刺しておくよう娘に言い含め、娘がその通りにすると蛇はうめき声をあげた。母親が「お前がそんなところへ通っているからこんなことになったのだ」と蛇に言うと、蛇は「もう子を身ごもらせたから心配ない、ただし菖蒲湯につかると子は流れてしまう」と答えたという。それを聞いた母親がさっそく娘を菖蒲湯に入れると、腹の中から蛇の子が出ていったと伝えられる。この出来事にちなんで、5月の節句の夜には菖蒲湯を焚く習わしが始まったのだという。
- 広まり方
- 1985年の『民俗採訪』福島県福島市飯坂町茂庭調査(国学院大学民俗学研究会)に記録がある。
- 地域
- 福島県福島市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ