えちぜんしのへびとさけのあまごい
越前市の蛇と酒の雨乞い
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- ヤシャが池で行う雨乞いの神事で、酒を捧げると蛇が現れてカワラケが返り、雨が降ると伝わる。
- 細部
- かつて日照りが続くと、村では夜明け前のまだ暗いうちに区長らがヤシャが池へと出向いて雨乞いをおこなった。素焼きの器に灯心を入れて火をともし、それを池の水面に浮かべたうえで酒を注ぎ入れる。池に棲むという蛇が酒を飲みに現れると器がひっくり返り、そこから一時間もしないうちに雨が降り出すと信じられていた。器が返らなければその日はあきらめて引き上げるほかなく、待つあいだ村人たちは近くの庵寺に集い、太鼓を打ち鳴らしながら酒を酌み交わして空模様をうかがったという。この習わしは昭和のはじめ頃まで続いていたと伝わる。
- 広まり方
- 1971年の『民俗採訪』所収、國學院大學民俗学研究会による「福井県武生市坂口村」の調査に記録がある。
- 地域
- 福井県越前市
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ